最新の活動レポートはページ下部にあります。
森をつくろう

ヒマラヤに森をつくろうプロジェクトとは


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野口は仕事柄、様々な国を訪れますが「木を切る文化はあっても、植える文化を持つ国は少ない」と言います。森林伐採の結果、土砂崩れがおき、人が亡くなることも。これは当団体が学校建設等を行っているヒマラヤのサマ村でも同じです。村人が生活のために木を切り、森林が破壊された状態にあります。

野口はそれを見て「明治神宮の森」に思いを馳せます。明治神宮の森は50年後、100年後を想定し緻密な計画のもとにつくられた人工林です。人は自然を破壊する事も出来るが自然をつくることも出来ることを実証しているのです。

野口が森づくりの専門家の方々に相談を重ねた結果、住友林業の方々がサマ村にて現地調査を行ってくれました。調査によればサマ村での森林再生は技術的に可能とのこと。住友林業の専門家の方々のアドバイスをもとに、日本の技術でヒマラヤの森林を再生します。

シェルパ基金 森をつくろう

ネパール サマ村「ヒマラヤに森を作ろうプロジェクト」報告書 


ヒマラヤに森を作ろうプロジェクト

報告者 ツクテン・シェルパ 報告日時 2017年11月

1,背景

Mountaineering Rescue Training Foundation of Nepal(MRTFN)はピークエイドの新たな援助の申し出の上、森林再生プログラムによるサマ村の環境保護と持続可能なエコツーリズムを手段とした地域の生活向上を目的に2015年にプロジェクトを立ち上げた。

このプロジェクトはピークエイドの代表理事野口健とサマ村の村人の双方の合意のもと、エベレスト地域のPhurte村にある、エドモンドヒラリー卿が立ち上げた育苗所の元職員であり、森林再生プロジェクトにおいて豊かな経験を持つAng Tarke Sherpaアンタルケ・シェルパを迎え、2015年5月に正式にスタートした。

ピークエイドは2016年6月に現地での活動をスタートさせることを目標に、

ヒマラヤ大震災基金 学校をつくろう 森をつくろう

サマ村での植林再生&学校寮の建設について


サマ村からのぞむ世界第8位のマナスル峰。朝日に輝く。

サマ村の全景

本日10月20日、ネパール出張から帰国しましたスタッフの小島が今回の出張についてご報告します。今回の出張の主な目的は、ヒマラヤの奥地サマ村での2つの活動についてです。1つ目は森林再生プロジェクトの視察、2つ目は新たに建設をした学校の宿舎の視察です。

ここが育苗センター。完成までに多くの村人の手伝いがあった。

順調に育ってきた

住友林業株式会社の中村さん、松根さんによる調査

まず前者についてご報告します。2015年から5年計画でスタートした森林再生プロジェクトは今年で3年目を迎え、来年2018年は初の植林を開始予定です。(これまでの詳細はこちらから。http://www.peak-aid.or.jp/fund-manaslu2/34/)今回の視察も当活動のアドバイザーである住友林業株式会社から2名の研究者を派遣していただき、昨年3000株、今年12000株の計15000株のモミ(thasing(シェルパ語))、マツ(metang)、カイヅカイブキ(shukpa)、カンバ(thakpa)の育苗の状況、植林候補地の調査、サマ村周辺の木々の調査を行いました。

これがゾッキョ。村のいたるところにいる。

ゾッキョ対策。現地調達できるもので工夫する

詳細なレポートは追ってご紹介しますが、住友林業のお二人によると、現地の育苗の状況は良好であり、現地責任者のアンタルケAntarke(68)の活動を評価していただきました。ただし、今後の主な課題はゾッキョとよばれる家畜による食害対策とご指摘いただきました。ゾッキョは村の至るところで放し飼いにされており、ほとんどの植物という植物を食べあさるため、植林候補地だけでなく村のほぼどこにも木々の稚樹が育っていないと判明したためです。物品の村には竹が自生しているため、村人総出で、竹のカゴでカバーを作るなど、対策を講じます。

責任者のアンタルケ。これまでエベレストエリアでの植林に長年関わってきた職人

アシスタント。サマ村から離れるとこうしたカンバが残る。

苗をたべる幼虫の害。

春先の大雪。苗が潰れてしまう危機だった

アンタルケはこれまでの活動を振り返り「ムシによる食害と春先の大雪で育苗が全てなくなってしまうと思ったが、できるだけのことをして、今の状況までくることができた」と述べ、彼のアシスタントのChewang(62)は「アメリカに住んでいる子供たちから引っ越してきてほしいと言われている。けれど、私はサマ村で生まれ育ち、子供の頃に見た森の豊かさを知っている。サマ村の森、そして私の国に貢献できることは名誉だ」と活動に対する思いがありました。

なお、当活動はコスモ石油エコカード基金の支援もいただいています。

新しくなった学校寮

多くの村人が参加した

続いて、新たに建設をした学校の宿舎の視察について報告します。2015年にネパールの広域に甚大な被害をもたらした震災は、当団体が以前に建設しました現地のガウリシャンカール・プライマリスクールの学校寮にも被害をもたらし、使用できない状況になりました。そのため地震後、現地からの要請により、当団体は再建に取り組み、今夏ついに完成しました。以前の寮は2階建てでしたが、地震の際に子供達が2階建の建物に入ることを怖がったとの報告があったため、新規寮は1階建てとしました。現在は48名の生徒が建設しました学校寮に住み、日々勉学に励んでいます。

生徒によるダンスで歓迎していただいた

学校はヒマラヤの山あいに位置する。標高はおよそ3500m

 

多くの村人はこのような家で家畜とともに暮らす

サマ村滞在中には学校寮のオープニングセレモニーがあり、村人の大半である300名前後の出席がありました。式典では、当団体のカウンターパートであり、今年から村の村長を務めているビルバードルBirubudur(44)が、地域の教育向上のため出席した村人に対し「学校に通うことが大切だ」と述べ、また「これまで25年間学校の運営に関わってきた。地震では苦しい思いもしたが、支援していただいた日本人に感謝し、これからは新たにサマ村の代表として、村の発展のために努力したい」とスピーチがありました。

改めまして、ご支援いただいています企業や個人の皆様に感謝申し上げます。今後とも当団体はサマ村での活動を進めてまいります。何卒宜しくお願い申し上げます。

サマ村の全景

 

学校をつくろう 森をつくろう

サマ村プロジェクトの進捗状況


サマ村の森林再生プロジェクトは、4月の大雪の影響により、アンタルケシェルパ率いるサマ村のチームは種まき用の土壌を見つけることに苦戦しました。しかしながら雪解けとともに土壌の用意が可能となり、

森をつくろう

報告:サマ村に大雪が降る


サマ村の様子をお伝えします。

現地からの報告によりますと、サマ村は2週間前に大雪に見舞われました。しかしながら、現場責任者のアンタルケを含むスタッフチームが苗床の雪対策を施したため、苗を無事守ることができ、またその他の問題も発生しなかったとのことです。