ビュートレイル

報告:第3回富士山ビュートレイル


今回で第3回目を迎えた「富士山ビュートレイル」は、前日の曇天からうってかわり、快晴の青空が参加者の皆さんを迎えてくれました。また朝陽が、前夜に降った雪に白く染まった木々を輝かせていた朝でした。

今回の参加者の皆さんも日帰りツアーに関わらず、日本全国からご参加いただきました。遠くは青森県や熊本県からお越しいただいたお客様もいらっしゃいました。

登山の舞台は、奥多摩の三頭山を選びました。三頭山を選んだ経緯はいくつかあります。ひとつめは野口健が名誉隊長をつとめる東京都レンジャーにご協力を仰ぎたかったこと、それに伴い東京都から富士山の見える山、そして、これまでのツアーでも軽アイゼンを参加者にご用意いただきましたが、使用する機会がなかったため、雪の上を歩ける山が選定基準でした。当日は3名の東京都レンジャーならびに、東京都環境局から視察として、3名お越しいただきました。

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ツアーは、スタート地点、東京都民の森での開会式の後、野口健が所属していた大学山岳部の後輩でありライターの大石明弘によるハードな(?)準備体操から幕をあけました。

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身体をほぐした後に登山を開始。今回はこれまでのツアーと違って、登山道が細く、縦長になることが想定され、安全を考慮し班分けさせていただきました。

まず、スタート地点から30分ほど平坦な道を歩き、三頭大滝を見学。ただ残念なことに氷瀑は、ツアー当日までの暖かさによって、半分ほど溶けていました。その後、これまでのツアーで使用機会のなかった軽アイゼンを装着。初めてアイゼンを付ける方も多く、東京都レンジャーやスタッフから、装着方法をご案内させていただきました。

このとき、ちょうどアイゼンを使用せず下山していた登山者がいらっしゃって、アイゼンの威力を目の当たりに出来ました。

アイゼン装着後は沢筋のルートを登り、途中サワグルミの木や、イチロー選手も愛用していたバットの材木になるアオダモなど、三頭山の自然を都レンジャーや班付きのスタッフから説明をさせていただきました。

アイゼンをつけて1時間半ほど雪道を登り、尾根のムシカリ峠にさしかかった直前で、歩いてきた道を振り返ると、近くは西武ドーム、遠くは新宿の高層群など大都会東京を望むことができました。

三頭山は名前のごとく、3つのピークがある山で、今回はそのうちの西峰に登頂。山頂からは、おかげさまで富士山ビュートレイルの目的である富士山をバッチリと望むことができました。

山頂でのランチタイムでは、参加者の皆さんがおにぎり、ホットサンドイッチ、コーンスープなど、独自の山メシを持参されていたのが印象的でした。

このあと、ムシカリ峠に戻り、その先の避難小屋でトイレ休憩。ただ、トイレが一台しかないため、ここで時間をロスしてしまったのは運営者としての反省です。

午後のルートは、三頭山から槇寄山まで陽当たりの良い尾根をポカポカと歩き、西原峠から数馬の湯に下山。途中、東京都レンジャーの師岡さんが、ルートのすぐそばで”熊棚”を発見しました。熊棚とは、ツキノワグマが木に登って、葉っぱを食べながら作った、いわば枝の座布団のようなものです。ということは、私たちが歩いていた場所で、ツキノワグマが生息しているという証拠でした。この熊棚は枯れているものでしたが、東京の自然の豊かさを知る良い機会となりました。

また、下山途中には、奥多摩の山を歩く時、”ピンクテープを信用してはいけない”と案内がありました。これは、奥多摩の山で林業が盛んなため、林業用のテープを登山道として混同してしまうことがあるからとのことで、現場ならではアドバイスでした。

今回の登山も、事故や怪我などなく、無事に終了することができました。 

最後に、改めまして、今回のツアーに(も)ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。また東京都レンジャーの皆様、ご協力いただき、ありがとうございました。

ピークエイドは今後も「富士山ビュートレイル」を開催します。また、少人数でのエコツアーを企画中です。ぜひご参加いただければ幸いです。