ビュートレイル

第1回富士ビュートレイル 参加者レポート 新郷 幸代さん


第1回富士山ビュートレイル参加者の新郷幸代さん フェイスブックに今回のレポートを書いてくれました。
ご本人の許可をいただきましたので、ここに載せさせてもらいます。ぜひ、ご覧ください。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100008921352269&fref=ts

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3/22の「富士山ビュートレイル」の前日は、

 

ホテルに入る前に、青木ヶ原樹海と、「西湖コウモリ穴」へ連れて行っていただきました。コウモリが冬眠する洞窟だそうで、コウモリの冬眠中は立ち入り禁止。この日(3/21)の前日に、今年の立ち入りが解禁になったばかりでした。でも、コウモリはまだ冬眠中かな。一羽もその姿を見る事はできず、ちょっと残念。人がズカズカと土足で立ち入った頃は、2000羽いたコウモリが0羽になってしまったそうですが、今は保護されて、この洞窟に150羽のコウモリが戻ってきたそうです。
青木ヶ原樹海は、864年の富士山噴火により、周辺の森林地帯が焼き払われた後…いわば、全てが「リセット」された後に、溶岩の上に形成された森なんだとか。1㎝の土壌が生成されるのに、100年もかかるそうで…そして、あと2000年もすれば、白神山地のように、青木ヶ原もブナの森が広がるそうです。いずれにしても、気の長い話だなぁ。
この日はどんよりと曇っていて、すぐ近くにあるはずの富士山は全く見えなかったけど、青木ヶ原樹海を後にし、ホテルに向かう途中、ほんの一瞬、雲が切れ、突然、バスの窓の外に現れた富士山に、ビックリ!…翌日には、飽きるほど富士山を見る事になるのですが、この時点で感激して、慌ててバスの中でカメラを取り出しました。
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「富士山ビュートレイル」の前夜のミーティングにて。野口健さんはこの日、関西方面から山梨県へと赴き、このミーティングから合流する…と聞いていました。ところが、ミーティングの前に、夕食の為に食堂に入ったら、そこには既にスタッフと話しこむ野口健さんがいらして、ビックリ。思わず、私は知り合いでも何でもないのに、ペコッと頭を下げると、健さんもペコッと会釈を返して下さいました。
このツアーの「持ち物」のリストに「軽アイゼン」とあるところからして、「私みたいなド素人でも大丈夫なのかな…」とは、たしかに不安に思っていましたが、このミーティングで、「10時間で17㎞を歩く」と聞いてから、「やっぱり…」とうつむいて、早くもツアー参加を後悔したのでありました。そんな…平地でも、それだけの距離と時間を歩いたことはないのに(-_-)。
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前日はどんよりと曇っており、どうなることかと思いましたが、3/22(日)、「富士山ビュートレイル」当日の朝は、嬉しい事に快晴!登山口へ向かうバスの中から眺める富士山に、早くも感激していたのでした。
バスを降り、ウォームアップも兼ねて、登山口まで少し歩く。そして登山口に到着すると、谷口ケイさんの指導の元、準備運動。この準備運動で…早くも私は「きっつィ…」と感じたのですが、とにかく富士山がこんなにも美しく見える事にテンションが上がりまくりで、前夜に「10時間で17㎞を歩く」と脅され(?)気が重くなったことなど、すっぱりと忘れていたのでした。準備運動を終えると、野口健さんからトレイル開始の挨拶を頂き、8時前、いよいよ出発です。
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いよいよ山歩きスタートです!前夜のミーティングでも「熊に注意」という話は聞いていましたが、歩き出して間もなく、早速、熊の足跡らしきものを見つけ、身が引き締まりました…。一行を先導するのは、富士山アウトドアミュージアムの舟津さん。熊笹が生い茂り先が見えなかったり、見通しはあっても独特の獣臭を感じた(?)時に、熊に人間の存在を知らせる「ハッ!ホッ!」という、舟津さんの勇ましい発声が響きます。
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歩き出して1時間ほどで、最初のピークの大平山に到着。この写真は、野口健さんがアップされたものを拝借しましたm(_ _)m 1月に野口健さんの講演を聞きに行った時は、他の参加者の年齢層が高い事に、ちょっと驚いたんですが、今回のツアーでは、ほとんどの参加者が女性だった事に、また驚きました。さすがは野口健さん、モテますね ^^; この写真は、女性参加者だけを集めて、野口健さんを囲んだ写真。「健さん、鼻の下が伸びてる!」と、周囲からさかんに冷やかされての、楽しい記念撮影でした。
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歩き出して1時間ほどで到着した大平山にて、全員で記念撮影しました。早くも富士山に雲がかかり始めていますが、相模湾の方からどんどん流れ込んでくる雲のダイナミックな動き眺める事ができたのも、圧巻でした!
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大平山を出た後、次のピークの平尾山に到着した頃には、富士山にはこんなに雲がかかっちゃっていました。空は青く広がっているんだけどなー。
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平尾山を出た後、次のピークである石割山までの、ちょっと長い急登。これが…初めてのツアー参加を体感したところ。一人だったら、これくらい長い登りだと、途中で二度や三度は必ず休憩しているんだけど、今回のツアーでは、ペースはゆっくりながら、ノンストップで登り切りました。もちろん、自分のペースで無理のないように、キツイなら、私が途中で列を離れればよかっただけの話なんですが、ついつい…自分の意志の弱さから、周囲に合わせ、息をゼェゼェと切らしながら、私もノンストップで登り切りました…頑張った(>_<)。
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歩き出して3時間ほどで、石割山に到着した頃には、雲がこれくらい広がってしまったけど、まだなんとか、美しい富士山の白い頂を見る事ができて、本当によかったです。そこでは、3人の応援団の人々が練習をしていました。なんと彼ら、東京大学の応援団だとか…わぉ。彼らも、まさか、野口健さんの30人超の一行に見守られながら練習する事になるとは、思わなかったでしょう^^;
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石割山を出発すると、しばらくは樹林帯だし、空はどんどん雲で覆われていったので、富士山はほとんど見えなくなりました。「健さーん、富士山見えないんですけどーッ。これじゃ『富士山ビュートレイル』じゃなくて『野口健の合宿』なんですけどーッ」などと、舟津さんが茶化します。いやぁ…「野口健さんの合宿」でも、普段はロクに使っていない全身の筋肉をフルに使って森の中を歩くのは、楽しかったです ^^
崩落のあるトレイル箇所では、先頭の舟津さんが、後方の一行に向かって注意を促します。こういうケアは本当に細やかで、とても心強かったです。また、軽アイゼンを用意して行きましたが、トレイル上に雪は残っておらず、使う事はありませんでした。ホント…寒さ対策ばかり考えて行ったのに、当日は晴れて気温が上がったので、逆に暑くてたまらず…失敗した。私にとって、山はまだまだ難しいです(-_-)。
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石割山の前の長い急登を登りきった後は、一か所、ハシゴ場があったくらいで、小さなアップダウンを繰り返しつつ、山歩きを楽しみました。その途中で一休み。平賀カメラマンが、トレイルの様子をずっと撮影し続けて下さっていました。平賀カメラマンも、野口健さんのヒマラヤ遠征に同行されているので、私にとっては「あ…見たことある人だ」と、存じ上げていました。
それにしても…前夜のミーティングに比べたら、皆さん、山の中ではたくましく、3割増くらいで素敵に見えるのは、私だけだろうか…「山男には惚れるなよ」って、ホントかもしれない(…意味が違うか (-_-))。
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「体力に自信がない人」や「疲れてきた人」は「前の方を歩いて下さい」というので、私は終始、先頭の舟津さんについていき、前方グループの中にいました。列の後ろにいると、精神的にまで疲れを感じてしまうらしい。野口健さんは主に後方にいたのですが、何度か、前方にもいらっしゃいました。
「わぁ…野口健さんだ。ホンモノだ」と、私はミーハーにも密かに思っていたのですが、まさか「お話してみたい」などとは思っていないので、あまり近付きすぎもせず、先を行く野口健さんを後方から眺めていました。ところが、私の前を歩いていた人がペースを落としたかったのか、一人、二人と、いったん列から離れてしまったので、なんと、私が野口健さんの真後ろを歩くことに…「わぁ…どうしよぅ(>_<)」って、どうもこうもないんですが、私は勝手に緊張してしまいました。  そして、後方の様子も気にしたのか、不意にくるりと振り返った野口健さんに、私はドキッ…「どうしよぅ(>_<)」って、だから、どうもこうもないってば。すると健さんは、私の着ていたフリースの、胸の「MILLET」のマークを見て、「お、MILLET じゃないですか」と、声をかけて下さいました。「はいッ…今回の為に買ってきました!」と私が答えると、「おッ、ありがとうございます」と、健さん。「ありがとう」って…後で知ったのですが、MILLET は野口健さんのスポンサーさんなんですね。よく見たら、健さんのザックも MILLET ですね。 とにかく、8000m超の世界を知っているようなアルピニストと山をご一緒できて、声まで掛けていただけるなんて、本当に感激しました(>_<)。
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野口健さんは、もうヒマラヤへ出発されました。私もいい加減、前に進まないと…ということで、「富士山ビュートレイル」の記録を終えます。朝8時前に山歩きを開始し、午後3時頃、富士岬平に到達。ここで、初めての試みだった「富士山ビュートレイル」は終了となりました。本当は、もう少し先まで歩く予定だったので、ここでお開きとなってしまうのは、ちょっと残念。まだまだココを歩いていたかったけど…帰りの時間もあるので、仕方ないです。
富士山は、もう裾野の稜線がわずかにシルエットで見える程度です。でも、春霞に恥ずかしそうに隠れている富士山は、これはこれで、風情がありました。全員が富士山の方を向き、カメラを向けているのを見て、野口健さんが「これは面白い」と自分のカメラを取り出し、撮影されていました。そして私は、「これは面白い」と言って私たちを撮影している健さんを、撮ってみた…という、もう、ワケが分かりません ^^;
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集合写真は、全員のカメラを使って撮影していては時間がかかるので、数機の代表のカメラでしか撮りませんでした…よって、シェアさせていただきますm(_ _)m ホントに…「10時間で17㎞を歩く」と聞いた時は、どうなることかと思いましたが、全員がケガなく、体力切れで脱落する事もなく、最後まで歩き切れたのが、何よりヨカッタです。あー、山歩きは気持良かった!
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今回のトレッキングで、参加者をサポートして下さった、心強いスタッフの皆さんです。一言で言えば、実に〝気持ちの良い〟人々でした。お世話になりました。ありがとうございました!野口健さんにとっても、自分の山仲間が集結する「同窓会」のようなツアーだったようで、何より、健さん自身が楽しんでらしたというのが、私にとっても嬉しいです。
この後、一旦、ホテルに戻り、そこで「富士山ビュートレイル」終了の挨拶を、野口健さんと舟津さんからいただきました。参加者は再びバスに乗り込み、この後、近くの温泉施設へ。同行して下さったスタッフの皆さんとは、ここでお別れです。バスに乗り込む参加者の一人一人と、野口健さんは握手をして下さいました。「楽しかったですか?」の健さんの問いに、私は「ハイッ、次回もまた参加したいです!」と、健さんと握手をしながら宣言してきました。
本当に、また機会があれば、参加したいですし、プライベートでも、親を連れて訪れたいなと思いました。親は九州人なので、東日本にはほとんど縁がなく、富士山をまともには見たことがないと思うし…老親に富士登山を強いる事は、もうできないだろうけど、「富士山を眺めながらの山歩き」なら、十分に楽しめそうです。今まで、近いようで遠かった、富士山。やっぱり、一度は登ってみたい、富士山。また訪れる日を楽しみにしています!
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