谷口けい冒険基金

谷口けい冒険基金:渡邊直子


第1回谷口けい冒険基金で支援しました渡邊直子さんについてお知らせします。これまでに8000m峰4座に登頂していて、5座目カンチェンジュンと6座目ナンガパルバットを目指していた渡邊さんですが、両峰ともに数度のアタックを試みたものの、残念ながら登頂に至りませんでした。

詳細は近日インタビューを掲載予定です。小学生のときに子供たちだけでの無人島キャンプに参加することで始まった刺激をもとめる人生、今年の登山で出会してしまった高所での泥臭い人間模様などご紹介予定です。

谷口けい冒険基金

谷口けい冒険基金:同志社大学体育会山岳部


第1回谷口けい冒険基金の支援対象である同志社大学体育会山岳部がネパールでの遠征から先日帰国しましたので、彼らからの報告を掲載します。詳細レポートは追って掲載予定です。

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BCにてポーターの方々と写真撮影

”今回の遠征について報告をさせて頂きます。まず、ラマ峰の許可に関してですが最終的には解禁されませんでした。その主たる理由は、今年の7月にネパールで起こった記録的な豪雨の影響や今年4月に終わるはずだった第1回総選挙が10/13現在もまだ続いていることです。現地のエージェントの方は、今年中に終わるかも怪しい、と仰っていました。最優先課題の選挙のことで政府は手一杯であり、様々な方面からアプローチを試みたものの、我々の解禁活動は失敗に終わってしまいました。カトマンズ帰着後も依然として、許可が出るのがいつになるのか、年単位なのか、十年単位なのか、すらもわからない状況です。しかし、この解禁活動で英文文書での公的機関とのやりとりや、英語での会議など、登山能力とはまた異なった能力も必要でした。苦労しましたが、現地のエージェントの方々含め沢山のご協力をしていただきました。

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Schwarze Wand Spitze峰の登頂ルート

次に遠征の成果に関してですが、主に2つあります。第一に、ラマ峰の偵察です。ラマ峰にいつの日か同志社のフラッグがはためく事を夢見て…という隊員一同の強い希望のもと、詳細な情報は公開することは出来ませんが、しかし、満足のいく情報を得ることができたと考えております。
第2に、周辺山域の”Schwarze Wand Spitze峰”の北壁ルート初登攀に成功致しました。テントがすっぽり埋まるほどの降雪と、ギリギリの食料の中を執念で耐え続け、ようやく掴んだ好天に登頂を果たしました。
登頂前夜、固い結束の元このルートが登れたら”One purpose”と名付けようと寝る前に話合いました。

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予想以上のラッセル

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夕陽

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ゾッキョの立派な角

成果としては以上になります。元の目標と違うとはいえ、頂きを踏む事が出来、また隊員全員無事に帰ってこれた事は、皆様の物心両面からのご支援のお陰と考えております。ありがとうございました。”

熊本地震

テント村展示「第53回日本赤十字社医学会総会」


テント1

テント2

今日23日、24日と仙台市で開催中の「第53回日本赤十字社医学会総会」でテント村のミニ再現を展示しています。クローズドイベントのため一般見学はできませんが、赤十字社関係者が日本中から集まる総会ですので、多くの方々に見ていただければ嬉しいです。(会場の都合上フライとタープは未設置です。)

ヒマラヤ大震災基金 学校をつくろう 森をつくろう

サマ村での植林再生&学校寮の建設について


サマ村からのぞむ世界第8位のマナスル峰。朝日に輝く。

サマ村の全景

本日10月20日、ネパール出張から帰国しましたスタッフの小島が今回の出張についてご報告します。今回の出張の主な目的は、ヒマラヤの奥地サマ村での2つの活動についてです。1つ目は森林再生プロジェクトの視察、2つ目は新たに建設をした学校の宿舎の視察です。

ここが育苗センター。完成までに多くの村人の手伝いがあった。

順調に育ってきた

住友林業株式会社の中村さん、松根さんによる調査

まず前者についてご報告します。2015年から5年計画でスタートした森林再生プロジェクトは今年で3年目を迎え、来年2018年は初の植林を開始予定です。(これまでの詳細はこちらから。http://www.peak-aid.or.jp/fund-manaslu2/34/)今回の視察も当活動のアドバイザーである住友林業株式会社から2名の研究者を派遣していただき、昨年3000株、今年12000株の計15000株のモミ(thasing(シェルパ語))、マツ(metang)、カイヅカイブキ(shukpa)、カンバ(thakpa)の育苗の状況、植林候補地の調査、サマ村周辺の木々の調査を行いました。

これがゾッキョ。村のいたるところにいる。

ゾッキョ対策。現地調達できるもので工夫する

詳細なレポートは追ってご紹介しますが、住友林業のお二人によると、現地の育苗の状況は良好であり、現地責任者のアンタルケAntarke(68)の活動を評価していただきました。ただし、今後の主な課題はゾッキョとよばれる家畜による食害対策とご指摘いただきました。ゾッキョは村の至るところで放し飼いにされており、ほとんどの植物という植物を食べあさるため、植林候補地だけでなく村のほぼどこにも木々の稚樹が育っていないと判明したためです。物品の村には竹が自生しているため、村人総出で、竹のカゴでカバーを作るなど、対策を講じます。

責任者のアンタルケ。これまでエベレストエリアでの植林に長年関わってきた職人

アシスタント。サマ村から離れるとこうしたカンバが残る。

苗をたべる幼虫の害。

春先の大雪。苗が潰れてしまう危機だった

アンタルケはこれまでの活動を振り返り「ムシによる食害と春先の大雪で育苗が全てなくなってしまうと思ったが、できるだけのことをして、今の状況までくることができた」と述べ、彼のアシスタントのChewang(62)は「アメリカに住んでいる子供たちから引っ越してきてほしいと言われている。けれど、私はサマ村で生まれ育ち、子供の頃に見た森の豊かさを知っている。サマ村の森、そして私の国に貢献できることは名誉だ」と活動に対する思いがありました。

なお、当活動はコスモ石油エコカード基金の支援もいただいています。

新しくなった学校寮

多くの村人が参加した

続いて、新たに建設をした学校の宿舎の視察について報告します。2015年にネパールの広域に甚大な被害をもたらした震災は、当団体が以前に建設しました現地のガウリシャンカール・プライマリスクールの学校寮にも被害をもたらし、使用できない状況になりました。そのため地震後、現地からの要請により、当団体は再建に取り組み、今夏ついに完成しました。以前の寮は2階建てでしたが、地震の際に子供達が2階建の建物に入ることを怖がったとの報告があったため、新規寮は1階建てとしました。現在は48名の生徒が建設しました学校寮に住み、日々勉学に励んでいます。

生徒によるダンスで歓迎していただいた

学校はヒマラヤの山あいに位置する。標高はおよそ3500m

 

多くの村人はこのような家で家畜とともに暮らす

サマ村滞在中には学校寮のオープニングセレモニーがあり、村人の大半である300名前後の出席がありました。式典では、当団体のカウンターパートであり、今年から村の村長を務めているビルバードルBirubudur(44)が、地域の教育向上のため出席した村人に対し「学校に通うことが大切だ」と述べ、また「これまで25年間学校の運営に関わってきた。地震では苦しい思いもしたが、支援していただいた日本人に感謝し、これからは新たにサマ村の代表として、村の発展のために努力したい」とスピーチがありました。

改めまして、ご支援いただいています企業や個人の皆様に感謝申し上げます。今後とも当団体はサマ村での活動を進めてまいります。何卒宜しくお願い申し上げます。

サマ村の全景